落ちこぼれ社員何でも相談Q&A

若手社員のQ&A

Q小さな営業会社に入社して間もなく一年になります。ノルマがきつく、お得意様から怒られてばかりいて、会社をやめたいのですが・・・。

 恐らく、入社のときは「ルートセールスでいいよ」、と言われて入社し、入社後は、約束と違ってノルマがあり、辛いのでしょう。また、それ以上にお得意さんから怒られるのはきついですね。

でも、今、会社を辞めるのは賛成できません。

実社会でしぶとく生きる知恵を身に付けるには、最初の三年が大切です。会社のノルマなどあまり気にしないでいいですが、お得意様に叱られない経験を積むことは大切です。今はつらい時ですが、誰でもお得意様に育てられて一人前になるのです。一人前になると、あなたにもある種の自信が生まれ、次のステップに進めます。その時、転職を考えると人生が前向きになります。まずは「図太く」生きてみてください。(2014.1.25更新)

Q 時間内に仕事が終わりません。USBの使用禁止で、仕事を家に持ち帰ることもできません。残業もしづらい会社で困っています。

A それは困りましたね。でも、誰でも新しい仕事を与えられた時などは、時間内に予定通りに仕事が進まないものです。仕事の進め方、作業手順を身近な上司に報告、確認しながら自分のペースをつかんでみてください。
PCの入力業務などで、オーバーワークで困っている方も多いようですが、この場合もざっくばらんに身近な上司に具体的事例をだして相談をしてみて下さい。上司が相談を避けるようでしたら、その上の上司、または総務・人事関係の方にも相談してみてはどうでしょう。
チーム内の連絡会の席でも、隠すことなく本音の話をするようにしてみて下さい。ビジネスの世界では、進行状況は常にオープンにするのが鉄則です。自分の中に溜め込まないようにしてください。同時に、自分の得意とする分野を常に周りの方にPRしておくことも大切です。(2013.8.5更新)

Q同期の女性社員に「もう少ししっかりしたら・・・」と言われます。悔しいけど、その通りです。どうすればよいですか。

A 新入間もない方ですか?もしそうだったら、あまり心配しないで下さい。一般傾向ですが、どの会社でも入社3年ぐらいまでは、女性社員の方が、即戦力としての能力に一歩先行している傾向にあります。女性の場合は目の前の仕事をきっちり処理する堅実な能力に優れている方が多いようです。
一方男性は、担当チームの空気、会社全体の流れを理解する能力に優れている傾向にあります。また、仕事に慣れてくると、決断力、関係者間の調整力が伸び始めます。
能力は個人差があり、男女の一般傾向だけでは語れませんが、男性は女性とは違った能力を持ち合わせています。自信を失ってはいけません。焦らずに、実務習得の努力を続けてゆきますと、ある時、ワンステップ成長した自分自身に気付くことと思います。
「その考えって、理論的には正しいけど、今、このチームで決めなければならないのは、泥臭いB案かな」
こんな判断、決断が出来るようになる日を期待しています。(2013.6.1更新)

Q正社員ですけど、何の資格も持っていません。解雇されたらと思うと、心配です。どうしたらよいでしょう。

A 労働力が流動化し、終身雇用制度が崩れ始めていますし、これからもっと流動化することが考えられます。ご自身の仕事へのスキルをレベルアップし、転職時にも困らない様にしておくことは大切です。


スキルアップの道は、現在取り組んでいる仕事力をレベルアップしてゆく道と、どうしてもやってみたい仕事の勉強を重ね、新しいスキルを育てる道があります。
前者は仕事に取り組みながら、その専門知識、技能を高めるのですから、職場でも役立ちますし、万一転職の場合にも役立ちます。ぜひ、現在の仕事に関連する資格の取得に挑戦して、スキルをレベルアップしてください。
後者は自分のやりたい仕事の開拓ですから、自立するまでかなりの努力が必要です。覚悟を決めて挑戦することが大切です。


注意しなければならないのは、無目的に取得しやすい資格を取ることです。取得が易しすぎる資格は、転職時にもあまり役立ちませんので、注意してください。(2013.5.1更新)

Q 2チャンネルで、ブラック企業に噂されている会社に就職してしまいました。どうすればよいでしょう?

A 2チャンネルの情報とは別に、あなた自身では現在の職場でどう感じられ、どう考えておられるのですか。


大学で就職相談を担当していた時も、その辺のことは時間をかけて学生と意見交換をしたのですが、今の若い人はテレビCMで有名な会社だけに飛びつきがちの人が多すぎます。この結果、いわゆるブラック企業に就職してしまい、直ぐ退職してしまう方が多いのは残念です。
それらの会社の多くは、すべてマニュアルで仕事を進める単純作業の職場が多いようです。仕事を覚えるのは楽ですが、反面、仕事の深みがありません。その結果、単純作業のノルマに追われて疲れ切ってしまう業種のようです。


同じ営業でも、得意先が安定している会社の技術営業や、独自ノウハウをもつ中堅・中小の商社などは、地味ですが働き甲斐のある仕事が多いと思います。あなた自身の心を整理して、長い人生を考え、どういう仕事をしてゆくのか考えることが大切です。
また、2チャンネルのニュースに関心がありすぎる人は、雑念や不安が多くなり、大事なこと忘れがちです。うわさは噂に過ぎないという見識を身に着けることも大事です。(2013.4.1更新)

Q 上司が視線を合わせてくれません。嫌われているようで、出社するのがいやです

A 現実の話、そういう上司もいますよね。困ったことです。大学時代を思い出してください。学生の大きな不満の一つが、先生が視線を避け、挨拶をしてくれないことです。しかし、その先生が変人かというと、むしろ好い人で、コミュニケーションが下手なだけという人も多いのです。


会社は大学ほどでないでしょうけど、この種の人も少し交じっています。でも、色々な人がいるところが世間であり、人間社会です。挨拶が下手なのに、上司になっている人には今のあなたには気付かない魅力を持っているところがあるのかもしれません。
人間社会はお互いに打ち解けるのに、時間のかかる人もいます。余り気にせず、こちらが平常心でいれば、ある時ふっと心が通い合う時があるのではないでしょうか。周りの人たちの知恵も借りて、旨い付き合い方を身に着けてはどうですか。(2013.4.1更新)

Q 人に使われるのはダメです。辛い日々です。店でも持ち、独立したいのですが・・・。

A 私もドジ社員でしたから、何度もそんな思いになりました。ただ、商人育ちでしたので、店を持つリスクも知り尽くしていました。そんなことで、結婚した後は、会社を辞める勇気がありませんでした。


自営業で成功するポイントは二つあると思います。開業の元手資金の調達と、既存店に打ち勝つ闘争心というか、死に物狂いの根性が必要です。覚悟してください。
腹が決まったら、若いうちに行動するか、長い準備時間をかけて、チャレンジする方法があると思います。まず、「金」に対する根性がどれだけあるのか、今の生活でどれだけ貯金=元金が出来るのか試してみてください。


または、やりたい商売の店員に飛び込んで、事業ノウハウを体で覚えるか、その種の勉強会に参加し、準備に準備をかさねるのが成功の早道です。甘い道はありませんので注意してください。(2013.4.1更新)

Q.入社3か月目の女子社員です。チームの人たちから飲み会にも誘われません。先輩に言葉をかけられるのは、ミスを注意される時だけです。どうしたらいいでしょう。

最近は、そういう話をよく聞きます。私も、若い時は、ランチや飲み会に誘われず、悩んだことがありました。私の場合、後になって分かったのですが、最初誘われた時に、なんとなく断ってしまったことが原因でした。社会人になるまで飲み会に行ったこともありませんでしたので、飲み会に行くことが不安でもありました。


社会人の初めは、年上の人たちとのコミュニケーションに戸惑い、心が委縮してしまうものです。自分の意見を言うとしても、なかなか思うように行きません。それに馴染むのに時間のかかる人、かからない人があります。あまり気にしない方がいいでしょう。


でも、打ち合わせの時など、理解できたことには、絵顔で答えるよう、ちょっと努力してみると良いかもしれません。絵顔は「貴方の仲間です」というサインなのです。

Q.入社三年目の男子社員です。何時も「お前って分からない人間だよ」って先輩たちに言われます。不安です。どうしたらいいでしょう。

誰でもそういうことは言われるものです。でも、何時も言われるのでは心配ですね。
貴方は「ジョハリの窓」というのを知っていますか。知らなかったらネットで検索してください。

 

あなたの場合、四つの分類のうち、「自分には分かっているが、他人には分からない自分」があるタイプかも知れません。でも、このことは欠点でもあり、長所でもあります。他人には無い才能とか、隠れた何かがあるのです。分かりやすく言えば、周りの人の様に金太郎飴ではない個性があるということです。孤独感や悩みも多いでしょうが、あまり神経質にならず、その個性が開花するチャンスを待ってください。

Q. ノロマ、ノロマと見下されます。事実、何事もテキパキできません。どうすればよいでしょう。

ノロマさんには色々なタイプがあります。本当のノロマさん、ボーっとしているノロマさんと、色々なことが頭に浮かび、決断ができないタイプのノロマさんがいますが、あなたはどちらだと思いますか。でもどちらでも大丈夫です。テキパキしている人と違って、ミスも少ないですから、あまり心配しないでください。


自信を無くしているのでしたら、こんなことに気をつけられたらどうでしょう。

一つ目は、愛されるノノロマさんになることです。「お前、ノロマだなあ」と云いながら、好意を持ってくれる人に親しくなることです。


二つ目は、一言で伝えられる言葉が出やすい自分に自己改善することです。色々な手法がありますが、毎日大きな声を出す訓練と、新聞の大見出しを文章にする訓練画良いと思います。例えば「私は今野耕作です。どのような道を どのように歩くとも いのちいっぱい生きればいいぞ」(相田みつを)という短い言葉を朝起きた時、寝る時に大声を出してみることです。私は、毎朝仏様の前でむにゃむにゃ好きな言葉を言っています。また、文章の訓練では、新聞の「香川ハットトリック」という大見出しを、「香川選手がノルッジ戦でハットトリックを達成しました」という一行のセンテンスにする訓練をしてみることです。遊び感覚で昼休みにでも書いてみると思わぬ成長に結びつきます。

Q. チームリーダーに相談するのが気おくれして、隣の女性の先輩に相談してしまいます。飲み会で、それではダメだと言われますが、どうしたらいいでしょう。

同じ悩みの方が多いですね。女性の先輩に相談することはとても良いことだと思います。年上の女性は、男性とは違った知恵があって、学ぶことが多いのです。しかし、飲み会の友人がダメだと言っているのは、チームリーダーに相談すべきことを避けていることを言っているのではないでしょうか。責任者は一般に張りつめている人が多く、話しづらい表情の人が多いのですが、ぶつかってみると、親切に答えてくれる人が多いのです。
人は誰でも教えたがり屋の所があります。思い切って,何でも相談してみてはどうですか。きっと、上司はあなたが近づいてくる日を待っていると思います。

Q. ケアレスミスが続き落ち込んでいます。どうすればいいでしょう。

私の若い時もそうでした。「商人に学問はいらない」という父のもとで育ちましたので漢字は読めない、書けない、誤字だらけ、文章は書けないということで、落ち込む日々でした。何度も上司に怒られ、落ち込みっぱなしでした。しかも、その欠点は直ぐに治るものでもありません。性格もケアレスタイプだったので大変でした。
しかし、励まし続けてくれる人が一人いました。ケアレスミスの多い人は、気持ちが先に行き易いタイプの人か、心の優しい人が多いですよと繰り返してくれ、今の自分があります。性格を変えることは難しいですが、仕事の経験を重ねるとミスも少なくなってゆきます。また、仕事では、ミスの少ない人と二人三脚を組むと、仕事がうまく進みます。何とかなるものです。頑張りましょう。

Q. ノイローゼ気味です。仕事に集中できません。どうすればよいですか?

残業が続いて精神的に参ってしまったのですか?だれでもそういうことは経験しているものですが、長引かないようにした方が良いですね。
一番いいのは、悩みを上司にざっくばらんに打ち明けてしまう事なのですが、これはなかなかできない雰囲気があることが多いと思います。
そんな時は親しい人に愚痴がこぼせるといいのですが、これも出来ない時があります。その次に進めるのは、運動です。ジョギングでも良いですし、私の経験では、通勤時、一駅先の駅まで早足で歩いて気分転換してみました。スポーツクラブでエクササイズに参加するのも良いでしょう。コナミでは水中キックボクシング=アクアファイターというのがあり、ストレス発散に良いですよ。心と体の関係は微妙です。体作りが思わぬ勇気を作り出してくれます。

Q. この頃、仕事が嫌で、やる気が起こりません。人事評価も最低です。職場を変えた方が良いでしょうか。

辛い時ですね。私もそういう経験がありました。一番長かったときは、2年弱ぐらい続きました。心が前に向かない日々でした。その経験ですが、やはり自分の心が前に向かないと、自分で自分を苦しめてしまいますね。転職も考えました。転職というより、人から管理されない、商売でもやってみたいなあ、という気持ちに取り着かれたことがありました。
そんな時、「心はくるくる変わる。逃げたらあかん」と電車の中で飲みつぶれてからんでくる人に逢いました。このとき、なぜか、ほっとしました。みんな苦しんでいるんだなあ、と思ったとたんに急に心が楽になりました。まあ、もう少し、頑張ってみましょう。

Q. どうしても、今の会社を辞めたいと思うようになりました.どうすればよいですか。

勤続何年目ですか。一年目とか、三年目とかでしたら、もう少し頑張ってみることを勧めます。多くの人がそんな気分になる時だからです。その頃には、「なんだ、会社はこんなものか」とか、仕事や人間関係の泥臭い裏が気になりだし、いやになる頃なのです。現実は、自分自身がマンネリ化しているのですが、自分には気が付きませんから、そんな気分になってしまうのです。口実として「自分の成長が見えない」と弁護しているのです。冷静に自分自身を見つめ直してください。


しかし、本当の意味で、さらなる向上を目指すのでしたら、転職も大いに結構です。自分の得意分野を一段レベルアップする目標にターゲットを絞り、仕事を目指すことが大切です。ただ、転職の場合、転職先の職場で、振り出しに戻る覚悟がないと、成長につながらないことが多いものです。注意してください。

Q. いつも営業成績が劣等生です。何か良いアドバイスはありますか。

どんな営業をされているのですか。営業の中身によって、違いますので、一般的な話をさせていただきます。営業の成績が上がらない原因はいくつかありますが、一番多い失敗は、今の自分の実力に対し、高すぎる目標を立てすぎていることです。目標が高すぎると、焦りと自信喪失が悪循環してしまいます。


営業の実力を身に着けるには、ひとつ一つ自信をつけて行くのが早道です。月次目標を、週単位の小さな目標にし、自分なりに達成できそうな数値、訪問回数にレベルダウンしてやってみると良いかもしれません。月に一週でも目標達成が出来ると、次第に勇気につながります。


骨太の営業マンになるには、着実な道しかありません。まず、ご自身が提案型なのか、お客様に奉仕型なのか、事務サポート型なのかを見極め、自分の力を磨いて行くしかありません。


一週のスケジュールには、フリータイムの時間も作り、自分のペースを組み立てる事と、失敗を割り切る前向きな心を強くすることが大切です。まず、心から信頼しくれる顧客を作り、そこから枝葉を伸ばす気持ちで、誠実一筋で進んでください。
また、営業仲間との情報交換も忘れないようにしてください。